人工培養基は栽培現場では使えない。
   
   ランの無菌培養、メリクロン用の培地では、頻繁に人工培養基というものが使用される。
   なぜ人工培養基????
   自然界の炭素循環生成成分、窒素循環生成成分、植物必須元素・・・ホルモン、酵素、酵素補助成分、
   植物ホルモン、植物生長ホルモンなどで人工的に作製したものであるが、
   自然界を真似たものであるが、自然そのものではない。
   全くの別物である。
   枯れ葉の堆積した中は、もっともっと複雑で、微生物、昆虫、動物などのネットワークが構築されている世界である。
   なぜなら、この培地で培養する場合、自然界ではありえない「無菌」状態でのみ使用できるものだからである。
   もし無菌でない状態で使用すれば、数日を待たないで微生物が生息繁殖し、培地の成分等が変化するためである。
   
   植物組織が良く生育する培地であれば、実際の栽培現場で「肥料」として使用できると考えがちだが、
   この培地は・・・微生物の繁殖にも好適な場合が多いから、
   この培地を鉢などに与えた場合は、鉢内に雑菌などの微生物が大繁殖する。
   当然病害菌も大繁殖する・・・。

  地球は自然の培養基であるが、人間の科学は、一部は真似ることが出来ても、
  全てを真似ることは不可能であろう。
  この培養基は水耕栽培に一部の成分は使用できるが、糖質などは使用できない。











  
腐生ラン栽培。
これまで使われてきた用土では「腐生ラン」を作ることは出来ない。
栽培不可能。
この一行の断定で・・・ラン界、園芸界は片付けてきた。
これはラン界、ラン研究家の怠慢である。
農業の有機栽培理論でも、植物にこういう植物があるということまで視野を広げてはいない。
例えば・・・近頃「米糠バラ栽培」なるものがあるが・・・・
醗酵土壌だという。
しかし、これはバラの自生地の枯れ落ち葉とは異なる。
この醗酵土壌では腐生ランは作れない。
生息できない。
醗酵土壌に生息する菌は「嫌気性菌」である。
窒素が多くないと醗酵腐敗が出来ない。
こういう土壌ではナンプ病などの病害菌が大繁殖する。
こういう土壌では消毒しなければならなくなる。
有機栽培の有機は・・・嫌気性菌で醗酵腐敗されたもの。
農業でいうところの有機の用土では腐生ランは作れない。
ラン菌による炭素循環栽培法と有機農法の異なる所は、この所である。

腐生ランが光合成を削除して・・・なぜ生きることが出来るのか。
ラン菌による炭素循環栽培法は、この疑問に焦点を合わせたものである。
ここに植物進化の謎が隠されているのではないか。
葉の無い、葉緑素を持たない植物腐生ランは、光合成の理論では説明できない。
腐生ランの謎を解けば、ラン科植物のみでなく、
他の独立自養植物の菌との共生も解明できるのではないか。
自生地における無肥料、無農薬で持続継続する生息。
自然の営みを解明できるのではないか。

ランの無菌培養の理論は・・・
腐生ランの炭素源の理論から生まれたのである。
暗黒培養。
それは・・・腐生ランが枯れ落ち葉の中で生きる姿である。
培養基に添加する糖は・・・ラン菌が枯れ葉のセルロース、リグニンを分解する糖を、
置き換えたものであるからである。


カンラン、シュンランのリゾームが暗黒の土中で、
何年も行きつづける姿は、腐生ランと同じ姿である。
その生命を維持するエネルギー源である炭素は・・・・どこから調達したのか。

こういうことを考えれば、炭素の無い用土。
分解しない、分解が遅い・・・・水ゴケ、バークでは炭素が少ないから、
当然腐生ランは生きつづけることは出来ない。
ランは伊達や酔狂で・・・菌根植物になっていないのである。


こういうことが、宇井清太のラン菌の発見、
SUGOI-neの開発で、ようやく少しづつ解明されてきた。
巨木の森、巨木の謎も説明がつく。
炭素源としての枯れ落ち葉。枯れ葉。植物死骸。

腐生ランを栽培できない
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